●製作年:1860-80年頃 ●1級 ●サイズ カップ W:8cm H:6cm ソーサー W:14cm H:3cm 現代マイセン参考価格:￥248,000 マイセン、19世紀末期に製作されたAカンテのカップ＆ソーサー。 コバルトラインの縁取りに狂いなく、そして規則正しく金彩装飾を施す技術は、マイセンにしかできない技の一つでしょう。様々なカンテ装飾が我々を楽しませてくれますが、昔から現代においても一から完全に金彩を施すのはマイセンの得意技。同時に、この素晴らしい装飾に絵付けを許されるペインターは上位の人間のみとされています。 そして芸術品に相応しい、柔らかくまるで花の香りが漂ってくるかのようなタッチ、印象派を彷彿とさせる描き方や特にソーサーの菊の奥行、陰影の影も見事に表現しています。 トータルでは金彩、花絵どちらもかなりの技術が求められるため、技術が失われていくにつれて製作頻度は少なくなっていきました。現代マイセンでも注文すれば作ってくれますが…日本で購入するとなると上記の驚くような価格です。そしてご存じの通り、当然ながら、現代では逆立ちしてもこの様な描画を表現することはできません。 マイセン愛好家には自信を持ってお勧めできる逸品です。金彩も大変状態よく残っており、カケやワレなどの特筆すべき難はございません。この機会に是非、ご検討くださいませ。