伊勢型紙の人間国宝【南部芳松】さん。 驚くほどに細やかな手仕事によって染め上げられた貴重なモチーフを、贅沢な【全通柄】によって仕上げられた、芸術的価値の高い《特選の袋帯》です。 ここで南部芳松さんのプロフィールをご紹介させて頂きます。 三重県鈴鹿市出身の方で、１８９４年９月２０日生まれ。小学校をご卒業されてから間もなく実兄の南部藤吉さんに師事して地元の伝統産業の「伊勢型紙」の彫刻師として厳しい修業を積み、突彫の技術を受け継ぎその第一人者となりました。 昭和３０年２月にその高い技術が評価されて人間国宝に指定。 昭和３５年１１月に紫綬褒章受章、昭和４０年１１月には勲五等雙光旭日章受章まで受賞され、美しい作品の数々を製作され続けた名匠です。 また伊勢型紙（いせかたがみ）とは、着物などの生地を一定の柄や紋様に染織するために使われる和紙を張り合わせたもの。 図柄の芸術性が国内外共に高く評価されて、近年では九州を周遊する高級列車「ななつ星」のインテリアにも採用されたことで、より一層高い評価を得ているようです。 私が伺ったところによりますと、南部芳松さんのような最高峰の技術を持たれた作家さんは、１cm四方に約２００個のドットを描けるとの事。 とても信じられないような、神の領域に達するかのような匠の技をお持ちだそうです。 人間国宝作品ならではの、他の帯とは一線を画す存在感。 モダンとクラシカルとを併せ持つ、ラグジュアリーなお色柄。 実際に触れ、身に纏った瞬間にご実感頂ける極上の風合い…。 今までには無かったかのような、人生を豊かに彩るご経験となるかと思います。 ここぞという時にお締め頂く、和の装いをモダンに彩る最高級の逸品。 忘年会や新年会、パーティーや同窓会、格式の高いお茶席やお稽古のイベント、観劇・コンサートや美術館などへお出掛けなさる際にも最適。 訪問着や附下、色無地から小紋や紬まで、上質なお着物との幅広いコーディネートをお楽しみ下さい。 　　　　　　　　　～鎌倉ふわり～ 【寸法】 長さ　４３８ｃｍ　　　幅　３１.５ｃｍ 【素材・状態】 正絹 数回お締めになられた程度の、大変きれいなお品です。